”二重行政”の解消は必要ない!?
2020-08-09
“二重行政の解消”は必要ない!?
「大阪都構想」の目的として「二重行政の解消」が言われてきましたが、
そもそもこれは必要なものだったのでしょうか。府には府の、市には市の役割があります。
例えば災害時に大阪府の機能が壊滅的な被害を受けた場合、大阪市が市民を守らなければならない事態も考えられますし、
例えば大阪府の方針が間違っていた場合、軌道修正できるだけの力を大阪市が持っていないと危険なことも考えられます。
何でも「一元化」すればいいというものではないのです。
「コスト」的にも、府立と市立が両立する公共施設はそのほとんどが統廃合され、既にほとんど残っていません。
「都構想」が実現したところで、削減するコストはほぼないのです。
さらに、「都構想」になっても4つの特別区で共通の事務作業をする「一部事務組合」というものが出来、
初期費用がかかる上に「大阪府>一部事務組合>特別区」という階層構造が残り、長期的にもコストダウンと言えません。
これではなんのために「都構想」をやるのでしょう。
Category:都構想で大阪がよくなるとはいえない